今日の生け花

ジ-83歳バ-80歳 八十路の二人未だ未だ花の話しを続けよう、、、

咲いた花には風がよる

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カラ-の作品は旧作 昨年7月 この季節カラ-の花は切れ目無く咲き続けた

雨が降っては咲きひとしきり咲いては休まず次の蕾を立ち上げた

もっともこのカラ-には早春から初夏にかけて肥料をどっさり施した

そんなにと自分でもびっくりする程肥料を積み上げるようであつた

 

その結果だ 花が競うように咲いた 納得した 花の後には実がついた

瑞々しい茎は透き通るように柔らかに見事であった

葉も大きくわさわさと風に揺れた

 

なぜだかよく咲いた花の周りには決まって風がよってくる

花達が風を誘うのか それとも風が花に押し寄せたいのか

見事な花には風が集まる

花の蜜による昆虫のようだ 

 

ユ-カリとばら、、、バラは我が家の軒下に既に20年以上咲き続けている

キャロリ-ヌ ドゥ モナコ 淡い黄色の花だがここでは白だ それも純白

樹性はつよく花は大輪 一斉に花開くときは主の心は高ぶる程だ 花好きの醍醐味

この場所は特にバ-の手がはいるので管理は行き届いている

無論雑草などはえるすきなどない

今日のばらはのこりの最後の1本だった 次の花は春まで待とう

ユ-カリの話し

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昨年の春 園芸店でユ-カリのなえをみたときバ-とこれ植えようと言ったら

いいねと賛意 そこで2本苗を買って植え付けた 秋までの間は風にいじめられて

旨く成長してくれない

 

支柱を立てているのがうまくいかない 以前にこの何度か植えたのだが

いずれも育たなかった ユ-カリは我が家では育たない植物だね と

話したことがある

今度もかと思った ホントはこの木大好きな木なんだが

生け花にもいいしアレンジメントにもいい 長い枝を伸びやかに使って花束に

を作るのもなかなかいい

 

臭いがきついと言う人も居ますが さもあろう漢方薬の臭いだ だがバ-とジジとも

大好きとまでは行かないが 好きなにおいだ

9月の台風シ-ズン中も何度も倒されたので このままにしておいてはだめだ 

今度は鉄のパイプを打ち込み二カ所を確りしばった

 

すると風に痛められことも無くなり年内の期間で立派に育った

2本のユ-カリが見事にそろう庭の中にシルバ-グリ-ン風景ができはじめた

背丈が伸びると再度風に痛められるので頂点を切った

これでいい 店が必要の時もう1本を切ることにして「きょうのいけばな」の

花材にした

 

バ-が店に行ってユリとアリスを持ち帰ったので早速ユ-カリと合わせると

「これはいいね、、、」私はすぐ生け始めた ユ-カリの詰まった葉を取り外し

枝の下部を線にした 生け上がりではその線の効果はよく分からないが、、、

春一番は2月に吹いてほしい

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昨日の強風は春一番ではない あれは単なる冬の風だ

それにしても強い風 みかんを相当落としていった

2月に吹く春一番は温度が高く水分を含んでいる

 

それにしてもこの冬は暖冬というように我が家の庭の梅が

開きはじめている チラチラ開いた花が印象的 小さくて真っ白の花

正月いけの花は早く切って温度をかけている

 

昔は稽古花の早春の花材は梅だったが 今はちがった

梅は敬遠されだしている 地味で枝は堅くとげもありでマニキアの

指には無理だろう

現代の華やかさの中では本当は独特の美しさを提供してくれる筈だと思うが

、、、

 

 

 

春の花をみて未だ遠い春を思う

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枯れ枝をあしらい洋葉とスイトピ-をいれたら一瞬春の息吹にひたった

だが 春は未だ未だ遠いはず 昨日七草雑煮の話しをしたばかりだった

「枯れものと生の植物」というテ-マがあるとうり なかなか素晴らしい

取り合わせだと思う 

 

この里は生け花や造形の素材には困ることは無い

山あり野原あり 流木がよく集まる海岸がある

昔から花の仲間が寄り合って春、夏には山と海に出かけたものだ

 

仲間がよれば自然に山好き組と海好き組とに区別できる

山好き組は冒険的で挑戦心がおおせいだ

一方海好き組は穏やかなようで 目の前にある取りやすいものだけを

集めるが 山好き組を海に伴うと たちまち大声を上げて騒ぎ出す

そして危険なことも忘れて流木を集める

 

足が滑って海に落ち全身ずぶ濡れになった子もいた

だがこの人造形になれば無我夢中浸食忘れて打ち込み仲間を

脅かせる その後結婚して東京にすんでいたが 数年便りがあったが

最近は消息なし 時折仲間と会って彼女の話しになると

東京よりこの地で思うがままに花を生けていた方が幸せでは無かっただろうかと

勝手な話しに発展する

 

 

 

 

 

松 竹 梅の正月花 心改まって

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大王松に椿

毎年 正月の生け花は万年青 松 竹 椿 梅等を生けてきた

正月の生け花は心改まって、幾分緊張気味に生ける

年の初めはその位でありたい 

家庭では神前の三宝に白紙を敷きへごの青をそえお餅を飾った

更に門口には門松をたてて新年を迎えていた

 

今年は門松のある家には遭遇してない

年々すくなくなりつつはある 省略がいいのか

昔の尊い習わしは残せるものは残したい

形や行程は変えてもいいと思うが

 

生活改善とかで何もかも略していたのでは日本の良さを

捨ててしまうことになる すべきことをきちんとやれば

心は和むはず 心の和みは世の中を安定させ平和を醸し出す

そう思えてならない

二週間で退院 その時姫椿は盛んに咲いていた

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昨秋10月末に大腸がんがみつかった

まさかがんの宣告をうけるなど思いもしなかった

病院の指示に従い総合病院に出向くと総合的な検査の結果

即入院即手術とのこと

茫然としが戸惑う余裕はない 現実は迫っている

 

こうなれば一切神任せ まな板の鯉の心境で腹はきまった

入院は11月7日 手術は11日 退院予定23日

予定通り順調に進行すべく祈るほかなし

「うまくいってほしい、、、」 暢気に神任せだ

 

結果は予定通りだった 否退院は予定より2日も早くなった

11月20日 午前中 バ-と孫のk君に付き添われて退院

秋晴れ これ以上の天気は無いと思った

 

我が家の神前に額ずきしみじみとこの二週間の出来事を

感謝した 光が降り注ぐ印象であった

私は再生できたのだ 側に居るバ-を抱いて 世話をかけたこと

お陰だったこと 「ありがとう」を繰り返した

 

それから日差しを全身に浴びながらご先祖のお墓に参った

同時にお地蔵様を詣でていずれも深々とお礼をもうしあげた

 

お地蔵様の境内には早々と姫椿が花開き正午の光の中で

穏やかできらきらと輝いていた