春の花をみて未だ遠い春を思う
枯れ枝をあしらい洋葉とスイトピ-をいれたら一瞬春の息吹にひたった
だが 春は未だ未だ遠いはず 昨日七草雑煮の話しをしたばかりだった
「枯れものと生の植物」というテ-マがあるとうり なかなか素晴らしい
取り合わせだと思う
この里は生け花や造形の素材には困ることは無い
山あり野原あり 流木がよく集まる海岸がある
昔から花の仲間が寄り合って春、夏には山と海に出かけたものだ
仲間がよれば自然に山好き組と海好き組とに区別できる
山好き組は冒険的で挑戦心がおおせいだ
一方海好き組は穏やかなようで 目の前にある取りやすいものだけを
集めるが 山好き組を海に伴うと たちまち大声を上げて騒ぎ出す
そして危険なことも忘れて流木を集める
足が滑って海に落ち全身ずぶ濡れになった子もいた
だがこの人造形になれば無我夢中浸食忘れて打ち込み仲間を
脅かせる その後結婚して東京にすんでいたが 数年便りがあったが
最近は消息なし 時折仲間と会って彼女の話しになると
東京よりこの地で思うがままに花を生けていた方が幸せでは無かっただろうかと
勝手な話しに発展する