一番痛いのは、松と剣山ね、、、、
花屋の店内で一人遊びをしていた長男は突然
「一番痛いのは、松と剣山ね、、、」かたことながら実に真顔で
訴えてきた
「どれどれ 痛かったね」私は子供を抱き上げながら、その指をくわえた
柔らかい指先には針の衝撃の型がある
両親は忙しく、当然ながら一人遊びの中で店内を捜索したのだろう
松葉を触り剣山にも興味一杯で 毎日毎日体験を積んでいる
疲れるとソファ-でいつの間にか眠っていた
随分昔の思い出 決して忘れることの出来ない いじらしく、又あたたかい日々
当時は生花店時代 お花の稽古が未だ主流だった
それからフラワ-ショップ フロ-リスト 時の流れとともに
仕事の内容も変わってきた
成長の時代を駆け上がろうと勇んだ親たち平成の後半から令和に
かけては横ばいの今、、、
穏やかだった昭和と平成、、、花屋の日々が地道でもいい楽しく
平和であってほしい 隠居の身は静かによくあれかしと
ただただ祈るのみ